SFAとして使いたい機能に、しばらくアプローチ(顧客訪問)をしていない顧客を抽出し、フォローリストを作成したいなんてニーズがあると思います。
VtigerCRMではちょっとした設定だけでこちらの機能を実装することが可能です。
STEP1:カスタムフィールドを追加する
必要な情報として、最後にアプローチ(顧客訪問)した日付の情報を持たせる必要があります。
顧客担当者モジュールに、[最終アクセス日]という日付属性のカスタムフィールドを追加します。
STEP2:ワークフローに[最終アクセス日]を更新する処理を追加する
予定モジュールのワークフローとして以下を追加します。
カテゴリ | 項目名 | 設定内容 |
---|---|---|
基本情報 | ワークフロー名 | 任意 |
ターゲットモジュール | 予定 | |
ステータス | 有効 | |
ワークフローのトリガー | ワークフローの実行タイミング | 予定 更新 (作成を含む) |
繰り返し | 条件を満たす度 | |
ワークフローの条件 | すべての条件 | ステータス = 完了 |
ワークフローのアクション | タスクのタイプ | フィールドを更新 |
上記[フィールドの更新]の設定の詳細内容
カテゴリ | 項目名 | 内容 |
---|---|---|
設定内容 | タスクのタイトル | 任意 |
更新の対象フィールド | 顧客担当者名:(顧客担当者)最終アクセス日 | |
更新内容 | if due_date > (contact_id : (Contacts) cf_XXXX) then due_date else (contact_id : (Contacts) cf_XXXX) end |
更新内容の解説
due_date は、予定の[終了日]の項目になります。 (contact_id : (Contacts) cf_XXXX) は、[最終アクセス日]の項目になります。この二つの項目を使って更新をかけます。
if文で、予定データの[終了日]が[最終アクセス日]より後の日付の場合は、[終了日]で更新します。後でない場合は、最終アクセス日で更新します。
こうすることで、バックデートで完了済みの予定データを入力しても[最終アクセス日]がバックデートで更新されることがなくなります。
STEP3:フィルターを作成する
フィルターを作成しデータを抽出します。
顧客担当者モジュールにフィルターを追加します。
フィルターの抽出条件
日付項目に関してはいろんなパターンで条件設定ができますので意図する設定を行います。
今回は、最終アクセス日から60日以上経過したものという条件にします。

図のように、[日以前(指定日含む)]を選択して、[60]を設定すれば、[最終アクセス日]を含み60日以上経過した顧客担当者を抽出することができます。
処理の動き
①顧客担当者に対して、訪問予定を作成し、訪問が完了したら、終了日を設定しステータスを完了に変更します。
②自動的にワークフローによって、[顧客担当者]モジュールの[最終アクセス日]が更新されます。
③リスト画面であらかじめ設定したフィルターを選択します。
④自分が見たいリストが表示されます。
以上