日本語言語ファイルを適用した後、「ここの日本語訳、うちの会社と合わないな、、、」と思ったことはないですか?
例えば、[商談]。
英語では[Potentials]という名前のモジュールになります。SFA(営業支援)として利用する場合は[商談]で問題ないと思いますが、商談に限らない一般的な[案件]管理として利用したい場合は[商談]を[案件]に変更したいというニーズが出てくると思います。
そこで、今回は日本語言語ファイルの修正方法をご紹介します。
言語ファイルの修正方法
言語ファイルの修正方法には大きく2種類あります。
①サーバー上の言語ファイルを直接修正する場合
②言語ファイル修正機能を持ったエクステンションを導入する場合
今回はVtigerCRMの構造を理解するためにも①に関してご説明いたします。
サーバー上の言語ファイルを直接修正する
ファイルの構成
VtigerCRMの日本語言語ファイルは、[/vtiger/languages/ja_jp/]の下に配置されています。
[ja_jp]フォルダの直下に47ファイル —>主に顧客企業、顧客担当者などの各モジュールに対応
[ja_jp/Settings]フォルダの直下に22ファイル —>主に設定機能に対応
V7.3では合計69ファイルで構成されています。
ファイルの修正
あとは該当のファイルを開いて修正するだけです。
それでは、[商談]の言語ファイルを開いてみましょう。英語では[Potentials]になりますので、[Potentials.php]が該当のファイルになります。
Cpanelのファイルマネージャーは編集モードでファイルを開くことができます。[商談]を[案件]に変更など修正したい内容に変更すれば作業は完了です。
追伸)修正する前に、必ずのファイルのバックアップを忘れないでください。
注意点
言語ファイルは各モジュールに関連したものと、VtigerCRM全体で共通して利用する[Vtiger.php]などがあります。修正時は変更した文言が[Vtiger.php]など共通利用する言語ファイルの中にあるかどうかも確認して適宜修正が必要です。
おすすめの作業方法
ファイルを個別に開いて確認し修正する作業は探す手間もかかりますし漏れも発生します。
そこでおすすめなのは言語ファイルをローカルPCに保存しておき、エディターソフト(Sakuraエディターなど)などのGrep検索機能などを使って複数のファイルを横断で検索し、置換する方法です。
修正後はファイルをサーバーにアップロードすれば作業完了です。
今回は言語ファイルの修正方法をご説明しました。これで自社の業務に即した[言葉]に変更できるのでより身近に使いやすいシステムにバージョンアップしていくことができます。
おまけ
ファイル名と日本語訳の関連付けで分かりづらいものをご紹介しておきます。
[顧客企業] → [Accounts.php]
[顧客担当者] → [Contacts.php]
[見込客] → [Leads.php]
[商談] → [Potentials.php]