ワークフローと同様に使いこなすと便利な機能の一つがメールコンバーター機能になります。

メールコンバーターは、メールの受信をトリガーにCRMのデータを自動で作成したり、更新したりする機能になります。

例としては、

info@~アドレス宛にユーザーからメールを受信したら自動的に顧客担当者情報を作成しかつ紐づいた問合せ情報を作成するなどということが可能になります。

メールコンバーターの設定

管理者画面の左メニューの[他の設定]>[メールコンバーター]を開きます。

初回の設定の場合は以下の画面が表示されます(次回からは表示されません)。

中央の[今すぐメールボックスを作成]か、又は、右上の[メールボックスを追加する]をクリックしてください。メールーコンバーターの設定は複数可能ですので追加するときには右上のボタンで追加していきます。

メールボックスの設定になります(受信メールの設定)。

設定項目内容
Scanner Name名前です。後から理解できる名前を付けておきましょう。英数で設定します。
Server受信用メールサーバー
User Name通常はメールアドレスかと思います。
Passwordメールのパスワードを設定
Protocolメール環境に合わせて設定
SSL Typeメール環境に合わせて設定
SSL Methodメール環境に合わせて設定
Look For受信ボックス内のメールの探し方を設定します。
[全て] or [未読]
After ScanVtigerCRMが受信メールボックスをチェックした後のメールの扱いを設定します。
[UNCHANGED] — 変更しない
[未読] — 未読にする
[既読] — 既読にする
ステータスチェックボックスのチェックを外すと使用不可になります。
Time ZoneGMT +9:00 を設定します。

入力を終えたら[次へ]をクリックします。設定内容に問題があってサーバーに接続できない場合はエラーメッセージが出ます。設定をし直してみてください。内容に問題なければ次の画面に遷移します。

次に受信メールをチェックするフォルダを選択します。

最後に[ルール]を設定します。取り込みの条件と取り込み時のアクションを設定します。

基本情報の設定項目は下記になります。

設定項目内容
From,TO,Cc,C,Bcc各メールアドレスを条件に設定できます。
件名件名の中に含まれるキーワードを条件設定できます。
本文本文の中に含まれるキーワードを条件設定できます。
一致各条件がand条件なのか、or条件なのかを設定します。
※右側の[すべての条件]はor条件です。誤訳になっています。
アクションメールの処理方法を指定します。
担当作成・更新されるデータの処理担当者を指定します。

設定できるアクションを整理すると以下のようになります。

※一部、確認中があります。確認でき次第更新いたします。

アクション内容
チケットの作成(顧客担当者付き)   メール情報を元に顧客担当者を作成し、合わせて問合せ情報も作成
チケット更新確認中
見込み客の作成メール情報を元に見込み客を作成
顧客担当者を作成メール情報を元に顧客担当者を作成
顧客企業の作成メール情報を元に顧客企業を作成
顧客担当者に追加[From][顧客担当者]の[メール]タブにメール情報を追加
顧客担当者に追加[To] 確認中
見込み客に追加[From] [見込客]の[メール]タブに メール情報を追加
見込み客に追加[To] 確認中
顧客企業に追加[From] [顧客企業]の[メール]タブにメール情報を追加
顧客企業に追加[To] 確認中

設定は以上になります。

処理の流れ

メールーコンバーターはジョブスケジューラーによって定期的に処理されています。

デフォルトでは15分に1回処理されるように設定されています。

以下の操作を行う事で即時処理も可能です。

メールスキャナーの設定画面の右上の[操作]をクリックし、メニューから[すぐにスキャンする]をクリックすると即時に受信メールを確認し設定した内容に従って処理を実行します。

メールコンバーター機能は受信したメールを自動処理する機能になります。使い方次第で業務の省力化や対応漏れをなくすことが可能となります。

対顧客業務だけでなく社内業務を処理するのにも役立つ機能です。

是非、設定して使ってみてください。