レンタルサーバー、自社サーバー問わずcPanelなどのサーバー管理ソフトウェアを利用している場合はシステムのバックアップの取得と復元が簡単にできます。
バックアップの取得
システムが壊れるケースとしては、ソースファイル(プログラム)が壊れるケース、データベースが壊れるケース、その両方が壊れるケースがあります。バックアップを取得する必要があるのはソースファイルとデータベースになります。
ソースファイルのバックアップ
インストールしてあるディレクトリを丸ごとコピーします。できれば、zip化して他のサーバーか手元に置いておくと更に安心です。
※Cpanelのバックアップ機能では特定フォルダを指定したバックアップはできないようです。
データベースのバックアップ
cPanelのファイルブロックのバックアップウィザードをクリックします。
[Back Up]をクリックします。
部分バックアップの選択のところで、[MySQLデータベース]をクリックします。
データベースの一覧が出てきますので、該当のデータをクリックしてください。ローカルPCにファイルがダウンロードされます。[DB名.sql.gz]という名称のファイルになります。
以上でデータベースのバックアップは完了です。
復元作業
バックアップ同様にソースファイルとDBに対して作業を行います。
ソースファイルの復元
まずは、壊れてしまったシステムのディレクトリ名を変更してください(もしもの時のために保存しておきます。復元が完了したら削除してください)。
次に、サーバー内又はお手元のソースファイルを同じディレクトリ名でサーバー上に展開します。
データベースの復元
壊れたデータベースへの対応
壊れたデータベースをcPanelのMySQLデータベースで名前変更(もしもの時のために。復元が完了したら削除してください)。
アクションの[名前の変更]で名称を変更します。
データベースの復元
バックアップウィザードの[復元]をクリックします。
[MySQLデータベース]を選択します。
取得していたデータベースのバックファイルをアップロードします。
完了すると以下の画面になります。
復元を行うと、いったん、DBとユーザーの権限設定が消えてしまいます。
cPanelのMySQLデータベースの機能を使って、該当のユーザーをDBに追加する設定を行います。
以上の工程で、DBの復元とユーザーの追加が完了となり復元作業は終了となります。
まとめ
サーバー管理の効率性や運用性を考えるとインフラ関連に詳しいITエンジニアがいない企業様はcPanel等のサーバー管理ソフトウェアは必須だと思います。今回ご説明した通り非常に簡単にバックアップと復元ができます。
以上になります。