VtigerCRM、Mautic共にレポート機能は存在していますが、分析という意味ではもう一歩進んだツールが必要な方もいらっしゃると思います。
今回はマイクロソフトから提供されている無料で使える分析ツール、Power BIとDBとの接続設定を解説していきたいと思います。
今回の設定環境
サーバー → レンタルサーバー(Cpanelが利用可)
対象のDB → VtigerCRMのDB(MYSQL)
デスクトップ環境 → オフィスのWin10PC
導入・設定方法
作業は以下の4つのステップになります。
- Power BIのインストール
- サーバー側でのアクセス設定
- DBのコネクターのインストール
- Power BIからDBへの接続設定
Power BIのインストール
下記ダウンロードページに進み、メニューの中から[Microsoft Power BI Desktop]のダウンロードをクリックします。
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/downloads/
[Microsoft Store]の[Power BI Desktop]画面に遷移するので、[ダウンロード]を実行し、ダウンロードファイルを使ってインストールを行います。
Power BIの操作等に関する情報は、ブログやYou Tubeに非常に多くのコンテンツがアップされています。ぜひ参考にしてください。
サーバー側でのアクセス設定
オフィスのPCからDBにアクセスできるように[リモートMySQL]の設定を行います。
まず最初に、DBにアクセスする予定のパソコンのIPアドレスを確認してください。
次に[Cpanel]のデータベース関連のブロックの中の[リモートMySQL]を選択します。
確認したIPアドレスを赤枠の[ホスト]の項目に入力し、[ホストの追加]をクリックします。下段の[Manage Access Hosts〕欄に入力したIPアドレスが追加されます。これで、特定のIPアドレスのPCからアクセスできるようになります。
DBのコネクターのインストール
https://dev.mysql.com/downloads/connector/net/ こちらからダウンロードします。
赤枠をクリックすることでアカウントを作成せずにダウンロードできます。
ダウンロードが完了したらファイルをクリックしてインストールを開始します。
カスタムを選択します。
MySQL Connectors > Connector/NET > Connector/NET 8.0 > Connector/NET 8.0.X(最新版を選択)
[Next]で進めていただければコネクターのインストールは完了です。
Power BIの接続設定
(1)Power BIを起動し、[データを取得]をクリックします。
(2)[MySQLデータベース]を選択します。
(3)サーバーへの接続情報を入力します。
サーバー:IPアドレス
データベース:ターゲットのDBの名前
(4)データベースへの接続情報を入力します。
[Windows]タブ — 基本デフォルト(で接続できます)
[データベース]タブ — DBの[ユーザー名]と[パスワード]を入力し、[接続]をクリックします。
(5)接続に成功するとターゲットのDBに格納されているVtigerCRMのテーブルが一覧で表示されます。
(6)分析対象のテーブルを選択し、[読み込み]でPower BIにデータが取り込まれます。
以上で分析するための準備が整いました。この後はPower BIを使っての分析作業になりますが、本項は環境準備までとさせていただきます。(Power BI の設定 VtigerCRMの場合)
VtigerCRMのテーブル構造の説明とPower BIの使い方に関しては今後記事化予定です。
以上になります。
※Mauticも同様の方法でDBに接続し、データを取得することができます。