今回はVtigerCRMのテーブルについて解説します。Power BI 活用時に参考にしていただければと思います。

本家の以下のサイトも合わせてご参考にしてください。

https://www.vtiger.com/products/crm/docs/510/vtigerCRM_DataModel_5.2.1.pdf

分析対象となるモジュールのテーブルの構造

VtigerCRMのテーブル数は530程もあります。各モジュールのデータは複数のテーブルに分割されています。厄介な事に以前のバージョンの名残のようなテーブルも存在しています。その辺もテーブル数が多くなってわかりにくくなっている要因の一つです。

基本的には、モジュールに関連するテーブル名は、vtiger_モジュール名称~ という形式で命名されていますので判別はしやすいです。以下のようなイメージです。

[顧客企業(account)]関連のテーブルを例に内容を解説します。

テーブル名内容
vtiger_account標準のフィールドのデータを格納
vtiger_accountscf 追加したカスタムフィールドのデータを格納
※カスタムフィールド用のテーブルは基本[vtiger_モジュール名cf]という名称になっています。
vtiger_accountbillads顧客企業の請求先住所のデータを格納
vtiger_accountshipads顧客企業の発送先住所のデータを格納
vtiger_accounttype定義リストの[タイプ]の値を格納
vtiger_accounttype_seq上記関連
vtiger_accountrating※使われていない

[顧客企業]を例にすると、分析用に抑えておく必要があるのは主に、

vtiger_account

vtiger_accountcf

また以下の定義リストのテーブルの値は、分析時の軸になるため、抑えておく必要があります。

vtiger_accounttype

[顧客企業]には、上記の[タイプ]以外に[業界]という定義リストもあり、

vtiger_industry

に格納されています。これは[見込客]でも使われているため独立した名前になっています。

全てのモジュールに関して、共通で押さえておくべきテーブルが、

vtiger_crmentity

になります。詳細はこちらの記事(Power BI の設定 VtigerCRMの場合)をご確認ください。

名称は、英文字で命名されています。必要なテーブルを探すときは、VtigerCRMの表示を日本語から英語に変更し、モジュール名や定義リストのフィールド名を確認すれば探しやすいと思います。

とにかくテーブルの数が多いので、大変ではありますが、解説内容の基本事項を抑えれば分析対象のテーブルは確認できると思います。

本家サイトにあるVtigerCRMのDBテーブルの構成資料へのリンクを貼っておきます。資料としては古くはなりますが基本的な構成は変わっていないと思います。

https://wiki.vtiger.com/index.php/DataModel

以上