無料で使えるRPAのPAD(PowerAutmateDesktop)で、EXCELの住所録データから緯度・経度情報を取得するフローを作成してみました。

具体的には、EXCELから住所を読み込んで、その値を使ってGoogle Mapを検索し、検索結果のURLの中から緯度・経度の情報を取り出すというプロセスになります。

事前準備

  • EXCELの住所録を準備(列名を[No][住所][緯度][経度])します。

フローのサンプル

実際の処理の実行動画はこちらになります。

フローの解説

タイトルがアクション名になっています。

  1. Excelの起動

    Excelの住所録を開きます。

  2. Excelワークシートから最初の空の列や行を取得

    Loop処理に備えてExcelの行列の数値に関する情報を取得

  3. 新しいMicrosoft Edgeを起動する

    Google Mapを起動

  4. Loop

    ➋で取得した変数を使ってLoopの条件を設定

  5. Excelワークシートから読み取り

    指定行の住所を読み取り、変数[address]に保存

  6. Wepページのリンクをクリックします

    Google Mapのページの住所を入力する検索窓をクリック

  7. キーの送信

    変数[address〕を入力

  8. キーの送信

    Returnキーをクリック

  9. Wait

    検索結果を待つため3秒待つ

  10. Webページ上の詳細を取得します

    URLのアドレスを取得し変数[WebPageProperty]に保存

  11. テキストの解析
    赤マーカーが緯度・経度情報の出現個所の目印になります。
    https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%80%92100-0005+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%8D%83%E4%BB%A3%E7%94%B0%E5%8C%BA%E4%B8%B8%E3%81%AE%E5%86%85%EF%BC%91%E4%B8%81%E7%9B%AE/@35.6814999,139.7611213,16z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60188bf97912d02d:0xee1220ee8337117!8m2!3d35.6818718!4d139.7658469?hl=ja

    URL中の読み取り開始位置をセット

  12. テキストの解析

    URL中の読み取り終了位置をセット

  13. サブテキストの取得

    変数[WebPageProperty]から、⓫と⓬で取得したデータ取得の開始位置と終了位置を使って、データを抜き出し、変数[Subtext〕に保存

    ⓫や⓬の処理でデータが取得できなかった場合はここでエラーになるため、エラー処理を設定

    エラーの場合は⓲の処理までスキップ

  14. テキストの分割

    変数[Subtext]に格納されたデータを分割し、変数[Textlist]に保存

  15. Excelワークシートに書き込み

    変数[Texlist]の1列目のデータをExcelの緯度欄に書き込み

  16. Excelワークシートに書き込み

    変数[Texlist]の2列目のデータをExcelの経度欄に書き込み

  17. Wait
  18. Label

    エラー処理時のスキップ位置の設定

  19. Webページのリンクをクリックします

    検索ボックスの値をクリアするために[×]をクリック

  20. End

    Loop処理の終了

  21. Excelの保存

  22. メッセージを表示

    処理終了のメッセージを表示

まとめ

あらためてRPA(PAD)は素晴らしいツールだと思いました。

自分の過去の仕事を振り返って、夜通しかけて1000件のアカウント情報の変更をしたり、Excelシートの内容をメールに転記して100件以上送付したりと今思うと何やってたのかなと。。。

今後、RPA(PAD)の現場での活用が活発になれば、『日本も生産性が高くなったね』と言われる日も近いはずです。