『定義リスト』とはフィールドの属性の一つで、プルダウン形式で値を選択して入力できる項目(フィールド)のことをいいます。

定義リストのメリットは以下の3点になります。

入力時間を減らすことができる

集計(分析)用の項目として活用できる

ワークフローの条件・トリガーとして設定しやすい

今回は非常に便利に使える定義リストの作成方法を解説していきます。

定義リストの作成

定義リストの作成は、新規で作成する場合と修正する場合、それぞれ入口が変わります。

新規作成

項目&レイアウトエディター機能で新規フィールドを作成する時に定義リストの設定を行います。

項目内容
項目タイプの選択Picklistを選択
ラベル名項目の名前を入力
選択肢選択できる項目を入力
ロールに基づく定義リスト値ロール(役割)に基づいて定義リスト値の表示・非表示ができる
例)見積の進捗ステータスを定義リストとして設定。リスト値の中の[承認]という項目は管理者のロールのユーザーのみに表示するなど。
※この項目は後から修正できないので使用の可能性がある場合はチェックを入れておくことをお勧めします。
デフォルト値初期値を設定することができる

以下は作成例です。

入力サンプル

※ロールに基づく定義リスト値にチェックを入れた場合は、後述の修正画面で実際のロール単位の定義を行います。

保存後は上記のような状態になります。定義リスト値の設定項目に関しては、デフォルト値のみ変更が可能です。値の追加、削除、名称の変更、ロールの設定は修正画面で修正する形になります。

修正

管理者の左メニュー、[構成]>[定義リスト]を開きます。

設定項目内容
モジュールの選択該当のフィールドのあるモジュールを選択
定義リストの選択修正したい定義リストのフィールド(項目)を選択

値の追加

値を追加したい場合は、[+値の追加]をクリックしてください。

[項目値]に値を入力します。[ロールに割り当て]はデフォルトは全てのロールになっています。必要に応じて修正します。色の選択で項目値に色をつけることができます。

値の修正

各項目にカーソルを持っていくと右端に鉛筆マーク(編集)、ゴミ箱マーク(削除)が表示されます。

項目値の名称を変更したり、色付けを行うことができます。

ロールの設定

[ロールに割り当てる値]をクリックすると設定画面が表示されます。

各ロール単位に項目値の表示・非表示を設定していきます。

定義リスト依存関係の作成

定義リスト依存関係とは、複数の定義リストを関連づける設定になります。

例えば、[IT資産]というフィールドがあり、そこでソフトウェアを選択すると、関連する[種類]のフィールドでは、OS、Officeソフト、基幹系システム、クラウドサービスなどを選択するというイメージです。

作成方法

管理者の左メニュー、[構成]>[定義リスト依存関係]を開きます。

右上の[+定義リスト~追加]をクリックします。

項目内容
モジュールの選択該当のモジュール
依存元の項目親となる定義リストを選択
依存先の項目子の定義リストを選択

以上を設定すると、関連図が表示されます。

テスト定義リスト2の各値をクリックすることで関連付けの設定(設定又は解除)ができます。

まとめ

定義リストの活用は入力の負荷を減らすなどの効果が大きいため、CRMの運用を定着させ活用を促進するための非常に重要な要素にもなります。

特に初期導入時にはしっかりと追加フィールドの内容を検討し定義リストを積極的に活用してください。