MAツールがオートメーションたる所以がこのキャンペーンの機能になります。

リードへのアプローチをシナリオ化し、キャンペーンで設定することでマーケティング活動が自動化されます。

キャンペーンの作成

キャンペーンの作成は、まず、対象となるコンタクトを設定し、そのあと、アクションを設定する流れになります。

キャンペーンの作成

左メニューの[キャンペーン]をクリックします。

右上の[+新規]をクリックします。

基本事項を設定します。

項目内容
名前キャンペーン名
説明説明
カテゴリーカテゴリー
コンタクトへキャンペーンの再起動を許可する対象から外れたコンタクトが再度対象になった時にキャンペーンを適用するかどうかの設定
公開公開・非公開
公開 (日/時)公開日時
公開取り消し (日/時)公開終了日時

[キャンペーンビルダーを起動]をクリックします。

ビルダーの設定 - コンタクトソースの指定

まず最初にキャンペーンの対象となるコンタクトのソースを指定します。

コンタクトセグメントセグメントを対象としたキャンペーン
※[セグメント]を指定します。
キャンペーンフォームフォームへの入力を起点としたキャンペーン
※[フォーム]を指定します。

例えば[コンタクトセグメント]を例にすると以下のような状態になります。

セグメントを選択し、[追加]をクリックします。

ビルダーの設定 - フローに設定できる項目の整理

フローのボックスの真ん中の[半円]をクリックします。

[決定][アクション][条件]の3種類をフロー内のボックスに設定し、シナリオを作成していきます。以下にそれぞれの設定可能な項目を整理します。

決定

コンタクト(リード)が取る又は取らない行動を指定することでフロー上のトリガーとなります。選択できる設定項目は前提となるアクションによって内容が変わります。

設定項目内容
アセットのダウンロード選択したアセットをダウンロード時に作動
ダイナミックコンテンツを申請[ダイナミックコンテンツ]のリクエスト
デバイス訪問選択したデバイスでページにアクセス
フォーム送信選択したフォームに登録
ページ訪問指定したページにアクセス
メールに返信するコンタクトがEメールに返信
メールをクリック電子メールがクリック
メールを開封メールが開封

アクション

Mauticによって行われるアクションを設定します。

設定項目内容
Add do not Contact[コンタクト禁止]のフラグをコンタクトに設定
Remove do not Contact[コンタクト禁止]のフラグをコンタクトから解除
イベントページへキャンペーン内の他のイベントにジャンプ
インテグレーション先にコンタクト情報を送る外部の連携システムにコンタクト情報を送信
ウェブフックを送信ウェブフックを送信
キャンペーンの変更イベント発生時に、特定のキャンペーンにコンタクトを追加または特定のキャンペーンから削除
コンタクトのステージ変更選択したステージに変更
コンタクトのセグメントを編集する選択したセグメントにコンタクトを追加または削除
コンタクトのポイントの調整コンタクトのポイントを増減
コンタクトの削除コンタクトと関連する情報を完全に削除
コンタクトを更新する設定した値により現在のコンタクトフィールドを更新
コンタクトオーナー情報を更新するコンタクトオーナー情報を選択したユーザに更新
コンタクトタグを編集するコンタクトにタグを追加、または削除
ダイナミックコンテンツを更新選択したダイナミックコンテンツを更新
フォーカスアイテムを表示する選択したフォーカスアイテムを表示
マーケティングメッセージを送信選択されたマーケティングメッセージを送信
メール送信選択したメールをコンタクトに送信
ユーザにメールを送信ユーザー、オーナー、または他のEメールアドレスにEメールを送付
リードの勤務先情報を更新する定義された情報でコンタクトの勤務先情報を更新
企業スコアを追加する特定の値を企業のスコアに追加
会社のアクションを追加するコンタクトを選択した会社へ追加

[アクション]に関しては実行タイミングを指定することができます。

タイミング内容
すぐに実行即時実行
相対時間に実行分、時間、日、月、年で指定
特定の日付/時間に実行 特定の日付/時間を指定

条件

コンタクトのフィールド値やフォームの値を条件にします。

設定項目内容
コンタクトのタグタグを指定
コンタクトのデバイスデバイスを指定
コンタクトキャンペーンキャンペーンを指定
コンタクトセグメントセグメントを指定
コンタクトフィールド値コンタクトのフィールド値を条件付きで指定
コンタクト所有者所有者を指定
フォームフィールド値フォームのフィールド値を条件付きで指定
有効なメールアドレスである恐らくメールアドレスが有効かどうかを指定
※確認中
通知がアクティブです※確認中

[条件]に関しては実行タイミングを指定することができます。

タイミング内容
すぐに実行即時実行
相対時間に実行分、時間、日、月、年で指定
特定の日付/時間に実行 特定の日付/時間を指定

キャンペーンのフローを作成してみる

シナリオ

今回作成するキャンペーンのシナリオは、

  1. [メルマガ対象者]のセグメントに対して特定日にメルマガを配信します。
  2. メルマガを開封した方には10ポイントを加算し、1週間たっても未開封の方には10ポイント減算します。
  3. 更に1週間経過しても未開封の方にはフォローアップのメールを送信します。

設定内容

メールマガジン送信

[アクション]の[メール送信]を選択し設定を行います。

[メールタイプ]の[トランザクション]と[マーケテイング]の違い

[トランザクション]は他のキャンペーンからでも複数回、コンタクトに送信できる。[マーケティング]はコンタクトには1回しか送信できない。

メールを開封

[決定]の[メールを開封]を選択します。

[緑色の半円]が[Yes=開封時]のアクションに繋がります。[オレンジ色の半円]が[No=未開封時]のアクションに繋がります。

10ポイント加算

[アクション]の[コンタクトのポイントの調整]を選択し設定します。

10ポイント減算

[アクション]の[コンタクトのポイントの調整]を選択し設定します。

メールを送信

[アクション]の[メール送信]を選択し設定します。

キャンペーンの実行

キャンペーンは別記事(CRON)で解説したCRONによって実行されます。今回作成したキャンペーンシナリオの実行イメージは以下になります。

  1. cron処理でセグメントが絶えず最新のリストとして更新され、その結果、キャンペーンの対象者も更新されたセグメントによって最新の対象者に更新されています。
  2. 指定した2021年9月30日18時のタイミング(cronの実行タイミングや件数等によって送信時間には多少幅が出ます)でメール配信されます。
  3. 開封したコンタクトには10ポイント加算します。
  4. 10月7日18時点で未開封のコンタクトは10ポイント減算し、フォローアップのメールを送信します。

キャンペーンの結果確認

一覧画面で該当のキャンペーンをクリックします。

上段には日次別のキャンペーンの状況がグラフ表示されます。

下段ではタブ形式で以下のような情報が確認できます。

プレビュー

フローが確認できます。

決定

[決定]として設定したフローの実行状況が確認できます。

アクション

[アクション]として設定したフローの実行状況が確認できます。

コンタクト

キャンペーンの対象となるコンタクトの一覧が表示されます。

最後に

キャンペーンはトライ&エラーで試行錯誤を重ねながら作りこんでいく部分になります。MA運用上最も大変なところではありますがここを使いこなせるようになれば必ず結果が出ると思っております。ぜひがんばってトライしてみてましょう!